現役のFPである内山貴博さんが書かれた「駆け出しFPの事件簿」。
「FPの実務って一体どんな感じなのだろう?」と思い、購入した本です。
この本では、実際に内山さんが経験した相談事例を参考に、具体的に描写したシーンが6話にまとめられています。
この本の中で、印象に残っている部分の一つが、以下のフレーズです。
一方、FPには独占業務はない。でも言い換えれば、アイデア次第でなんでもできるのではないか?
~駆け出しFPの事件簿 P19より~
内山さんは独立する前、「FPだけでは開業できない」と考え、Wライセンスとして税理士資格の取得を目指していたようです。
税理士は業務独占資格であり、社会的信頼度も非常に高いです。
しかし、税理士資格を取得するには、それなりに時間がかかってしまう上、税理士を名乗るのであれば既にあまたの税理士が活動していく中に割って入らなければなりません。
だからこそ、内山さんは「独占業務はなくても、アイデア次第でなんでもできるのは」と考え、思い切って独立開業し、セミナーや執筆、金融機関研修だけでなく、MBAも取得や英語にも力を入れ「グローバルFP」として今も活動されています。
自分も税理士や社労士、行政書士などの業務独占資格をもっているわけではないので、「今のままやっていけるのか…」と不安になることもありました。
ですが、内山さんの「独占業務がないからこそ、アイデア次第で何でもできる」という言葉にすごく励みをもらいましたし、本書を通じてお金の知識で解決できることはあるんだと思いました。
アイデア次第で色々なことができるからこそ、日々お金に関する知識をアップデートしていくことはもちろん、お金以外の分野も磨いていきたいと前向きな気持ちになれました。
内山さん、ありがとうございました!
【今回紹介した本】